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管子 / 立政

修火憲,敬山澤林藪積草。夫財之所出,以時禁發焉。使民於宫室之用,薪蒸之所積,虞師之事也。決水潦,通溝瀆,修障防,安水藏,使時水雖過度,無害于五榖歳雖凶旱,有所秎穫,司空之事也。相高下,視肥墝,觀地宜,明詔期前後,農夫以時鈞修焉,使五榖桑麻皆安其處,由田之事也。行鄉里,視宫室,觀樹蓺,簡六畜,以時鈞修焉,勸勉百姓,使力作毋偷,懷樂家室,重去鄉里,鄉師之事也。論百工,審時事,辨功苦,上完利,監壹五鄉,以時鈞修焉,使刻鏤文采毋敢造于鄉,工師之事也。

新字:修火憲,敬山沢林藪積草。夫財之所出,以時禁発焉。使民於宫室之用,薪蒸之所積,虞師之事也。決水潦,通溝瀆,修障防,安水蔵,使時水雖過度,無害于五榖歳雖凶旱,有所秎穫,司空之事也。相高下,視肥墝,観地宜,明詔期前後,農夫以時鈞修焉,使五榖桑麻皆安其処,由田之事也。行鄉里,視宫室,観樹蓺,簡六畜,以時鈞修焉,勧勉百姓,使力作毋偷,懐楽家室,重去鄉里,鄉師之事也。論百工,審時事,弁功苦,上完利,監壱五鄉,以時鈞修焉,使刻鏤文采毋敢造于鄉,工師之事也。

書き下し

火憲を修め、山澤林藪の積草を敬む。夫れ財の出づる所、時を以て禁發す。民をして宮室の用、薪蒸の積む所に於いてせしむるは、虞師の事なり。水潦を決し、溝瀆を通じ、障防を修め、水藏を安んじ、時水度を過ぐと雖も、五穀を害する無く、歳凶旱なりと雖も、秎穫する所有らしむるは、司空の事なり。高下を相し、肥墝を視、地宜を觀、詔期の前後を明らかにし、農夫時を以て鈞しく修めしめ、五穀桑麻をして皆其の處に安んぜしむるは、由田の事なり。鄉里を行き、宮室を視、樹蓺を觀、六畜を簡べ、時を以て鈞しく修め、百姓を勸勉し、力作して偷む毋からしめ、家室を懷樂し、鄉里を去るを重んぜしむるは、鄉師の事なり。百工を論じ、時事を審らかにし、功苦を辨じ、完利を上び、五鄉を監壹し、時を以て鈞しく修め、刻鏤文采をして敢えて鄉に造ること毋からしむるは、工師の事なり。

現代語訳

火の掟を整え、山沢や林藪に積もった草を用心する。財の出るところは、時期を決めて禁じたり開いたりする。民に住まいの用材や薪の蓄えを扱わせるのは、虞師の仕事である。水を切り、溝を通し、堤を直し、水の蓄えを落ち着かせ、季節の水が度を越しても五穀を損なわず、その年が凶作や旱でも刈り取るものがあるようにするのは、司空の仕事である。高低を見て、土の肥え痩せを見て、その土地に何が向くかを見て、種まきや刈り入れの前後を告げ、農夫に時期どおり等しく手入れさせ、五穀と桑麻がそれぞれの場所に落ち着くようにするのは、田を司る者の仕事である。郷里を回り、住まいを見て、植え付けを見て、六畜を調べ、時期どおり等しく手入れさせ、民を励まし、力を入れて働いて怠けないようにし、家をいとおしみ郷里を離れることを重く考えさせるのは、郷師の仕事である。職人を評し、時期の仕事をはっきりさせ、出来の良し悪しを分け、丈夫で役に立つものを上とし、五郷を見て一つにそろえ、時期どおり等しく手入れさせ、彫り飾りや模様を郷で作らせないようにするのは、工師の仕事である。

解説

五つの役職の職掌を、それぞれ一文で書き切った段です。虞師は山林と火、司空は水、田を司る者は土と作付け、郷師は暮らしと励まし、工師は手仕事。読みどころは、どの役も同じ言葉を共有していることでしょう。時を以て、です。何をするかより、いつするかで職掌が切られています。工師の最後にはまた飾りの禁が出てきて、この篇の一貫した姿勢が見えます。

この章句が説くこと

火憲を修め山沢林藪の積草を敬む水潦を決し溝瀆を通じ障防を修むるは司空の事なり高下を相し肥墝を視地宜を観るは由田の事なり百工を論じ功苦を弁じ完利を上ぶは工師の事なり職掌時期

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