韓非子 / 十過第十
愛小利而不慮其害。故曰:顧小利,則大利之殘也。
新字:愛小利而不慮其害。故曰:顧小利,則大利之残也。
書き下し
小利を顧みるは、則ち大利の殘なり。
現代語訳
目先の小さな利益を追い求めると、将来の大きな利益を損なうことになる。
解説
短期的な売上やコスト削減(小利)に囚われ、長期的な戦略や信頼関係、ブランド価値(大利)を犠牲にする経営判断の危険性を示しています。虞公が宝玉と馬という賄賂(小利)のために同盟国(虢)を見捨て、結果として自国も滅ぼされた ように、短期的な利益のために戦略的パートナーシップを軽視すると、最終的に自社が孤立し、より大きなものを失います。
この章句が説くこと
短期的利益長期的戦略機会費用strategicpartnership持続可能性
関連する章句
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『墨子』非攻中是の故に子墨子曰く、「古者、語有り、『謀りて得ざれば、則ち往を以て來を知り、見を以て隠を知る』と。謀ること此くの若くんば、得て知る可し。今、師徒、唯だ興起する毋くんばあらず。冬に行けば寒を恐れ、夏に行けば暑を恐る。此れ冬夏を以て為す可からざる者なり。春は則ち民の耕稼樹藝を廢し、秋は則ち民の穫斂を廢す。今、唯だ一時を廢する毋くんばあらざれば、則ち百姓の饑寒凍餒して死する者、勝げて數う可からず。今、嘗みに軍士の竹箭・羽旄・幄幕、甲盾・撥劫の、往きて靡弊腐冷して反らざる者を計るに、勝げて數う可からず。矛㦸・戈劍・乗車の、其の列住碎折靡弊して反らざる者と、勝げて數う可からず。其の馬牛の肥えて往き、瘠せて反り、往きて死亡して反らざる者と、勝げて數う可からず。其の涂道の脩逺にして、糧食輟絶して繼がず、百姓の死する者と、勝げて數う可からざるなり。其の居處の安からず、食飯の時ならず、饑飽の節ならずして、百姓の道に疾病して死する者と、勝げて數う可からず。師を喪うこと多くして勝げて數う可からず、師を喪うこと盡きて勝げて計う可からざれば、則ち是れ鬼神の其の主后を喪うことも、亦た勝げて數う可からず」と。
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『墨子』非攻下偏く此の物を具えて、而して致して焉に從事すれば、則ち是れ國家、卒を失いて、百姓、務めを易うるなり。今、嘗みに其の攻伐を好むを説くの國を觀ざるや。若し中に師を興さしむれば、君子・庶人や必ず且つ數千、徒は倍して十萬、然る後に以て師として動くに足る。久しき者は數嵗、速やかなる者は數月なり。是れ上は聴治するに暇あらず、士は其の官府を治むるに暇あらず、農夫は稼穡するに暇あらず、婦人は紡績織紝するに暇あらず。則ち是れ國家、卒を失いて、百姓、務めを易うるなり。然り而して又た其の車馬の罷弊するや、幔幕帷盖、三軍の用、甲兵の備え、五分にして其の一を得ば、則ち猶お序疏を為すなり。
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説苑・善說齊の宣王社山に出獵す。社山の父老十三人相與に王を勞う。王曰く、「父老苦しめり。」左右に謂いて父老に田租を賜わずして、父老皆拜す。閭丘先生拜せず。王曰く、「父老以て少しと爲すか。」左右に謂いて復た父老に徭役無きを賜う。父老皆拜す。閭丘先生又た拜せず。王曰く、「拜する者は去れ、拜せざる者は前め。」曰く、「寡人今父老の幸いにして之を勞うるを觀て、故に父老に田租無きを賜い、父老皆拜す。先生獨り拜せず。寡人自ら少しと爲すを以て、故に父老に徭役無きを賜い、父老皆拜す。先生又た獨り拜せず。寡人過ち有ること無きを得んか。」閭丘先生對えて曰く、「惟だ大王の來遊すと聞き、大王を勞う所以なり。大王に壽を得んことを望み、大王に富を得んことを望み、大王に貴を得んことを望むなり。」王曰く、「天の殺生時有り、寡人の與り得る所に非ず、以て先生を壽せしむる無し。倉廩實つと雖も、以て災害に備う、以て先生を富ましむる無し。大官缺くる無く、小官卑賤なり、以て先生を貴くする無し。」閭丘先生對えて曰く、「此れ人臣の敢えて望む所に非ざるなり。願わくは大王良富の家の子、修行有る者を選びて以て吏と爲し、其の法度を平らかにせよ。此くの如くんば臣少しく以て壽を得べし。春秋冬夏、之を振うに時を以てし、百姓を煩擾する無かれ。是くの如くんば臣少しく以て富を得べし。願わくは大王令を出だし、少き者をして長を敬わしめ、長ずる者をして老を敬わしめよ。是くの如くんば臣少しく以て貴を得べし。今大王幸いに臣に田租無きを賜えば、然らば則ち倉廩將に虛しからんとす。臣に徭役無きを賜えば、然らば則ち官府使う無からん。此れ固より人臣の敢えて望む所に非ざるなり。」齊王曰く、「善し。願わくは先生を請いて相と爲さん。」
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