韓非子 / 愛臣第四
故上比之殷、周,中比之燕、宋,莫不從此術也。是故明君之蓄其臣也,盡之以法,質之以備。
新字:故上比之殷、周,中比之燕、宋,莫不従此術也。是故明君之蓄其臣也,尽之以法,質之以備。
書き下し
明君の其の臣を蓄うや、之を盡くすに法を以てし、之を質すに備えを以てす。
現代語訳
優れた君主が臣下を養う際は、法(ルール)に基づいてすべてを行い、万一の事態に備えて警戒する仕組みを持つ。
解説
「賢い主君が家来を養い育てるときは、決まりに基づいてすべてを行い、万一に備えて確かめる仕組みを持つ」という教えです。原文では、殷や周のような大きな国、燕や宋のような中くらいの国も、みなこのやり方に従ってきたと述べられています。人の上に立つ人が部下を導くときは、その場の気分や好き嫌いではなく、あらかじめ定めた決まりごとに基づいて公平に扱うことが大切です。同時に、一人の判断だけに頼らず、誰かが確かめ合う仕組みを設けておけば、権限の使い過ぎや不正を未然に防ぐことができます。これは会社の人事だけでなく、家庭でのお小遣いの決まりや、町内会の会計を複数人で確かめ合う仕組みにも通じる知恵です。
この章句が説くこと
法治主義ルール内部統制リスク管理ガバナンス
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