韓非子 / 存韓第二
夫韓不服秦之義而服於强也,
新字:夫韓不服秦之義而服於強也,
書き下し
夫れ韓は秦の義に服せずして強に服するなり。
現代語訳
そもそも韓は、秦の道義に心服しているのではなく、秦の強さに屈服しているだけである。
解説
李斯が韓の本心を見抜いてみせる句で、韓は秦の道義に心から従っているのではなく、力に屈しているにすぎないと言います。力で従っている相手は、力の釣り合いが変われば離れていく、というのが李斯の見立てで、斉や趙との戦いに秦の力が向いた隙に韓は背くだろうと続きます。旧稿は文末を「。」で切っていましたが、底本は「,」で次の句に続き、文はまだ終わっていません。韓非子全体でも、人は利害と力で動くという人間観が繰り返し語られます。取引先や部下が従っているのが納得からなのか力関係からなのかを見分けておかないと、状況が変わったときに足をすくわれます。
この章句が説くこと
存韓理念経営エンゲージメント李斯日和見主義力
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