韓非子 / 五蠹第四十九
故曰、世異則事異。・・・故曰、事異則備變。
新字:故曰、世異則事異。・・・故曰、事異則備変。
書き下し
故に曰く、「世異なれば則ち事異なる。」・・・故に曰く、「事異れば則ち備え變ず。」
現代語訳
故に「時代が変われば、やるべき事も変わる」と言う。・・・故に「やるべき事が変われば、対策(備え)も変えなければならない」と言う。
解説
時代が変われば、なすべき事も変わる。なすべき事が変われば、それに備えるやり方もまた変えなければならない、と韓非は言います。人の上に立つ者は、昔からの常識や、これまで正しいとされてきた考え方に縛られてはいけません。今、世の中がどう動いているのかをよく見て、今、何をすべきなのかをその都度考え直し、そのための備えをその都度作り直していく必要があります。これは会社の商売のやり方に限らず、家庭や地域の付き合い方にも言えることです。子供の育て方も、近所付き合いのあり方も、昔とは事情が違えば同じやり方が通じるとは限りません。昔ながらのやり方に固執せず、今の現実に合わせて考えと備えを更新し続ける姿勢こそが、韓非のいう知恵なのです。
この章句が説くこと
変化対応パラダイムシフト経営戦略アダプテーションイノベーション
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