韓非子 / 外儲説右上第三十四
善持勢者、蚤絶其姦萌。
書き下し
善く勢いを持する者は、蚤く其の姦萌を絶つ。
現代語訳
権勢をうまく保持する者は、早期に不正の芽を摘み取る。
解説
権勢をうまく保ち続ける人は、良からぬことの芽を早いうちに摘み取っておく、という教えです。小さな不正や手抜き、嘘は、放っておくとあっという間に大きな災いに育ちます。家庭でのちょっとした嘘、近所付き合いでの小さな行き違い、子育てでの小さなわがままも同じで、「これくらいなら」と見過ごしていると、いずれ取り返しのつかない事態に膨らんでしまいます。人の上に立つ人には、まだ小さな芽のうちに問題の兆しに気づく目と、見て見ぬふりをせずすぐに手を打つ思い切りの良さが求められます。早めの一言、早めの手当てが、後々の大きな揉め事を防いでくれるのです。
この章句が説くこと
リスクマネジメント早期発見問題解決危機管理決断力
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