古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

格言聯璧 / 接物類・惠みは大に在らず厄に當るに在り

功成名立之士,當觀其末路。 蹤多歷亂,定有必不得已之私。 言到支離,才是無可奈何之處。 惠不在大,在乎當厄。 怨不在多,在乎傷心。

新字:功成名立之士,当観其末路。 蹤多歴乱,定有必不得已之私。 言到支離,才是無可奈何之処。 恵不在大,在乎当厄。 怨不在多,在乎傷心。

書き下し

功成り名立つの士は、當に其の末路を觀るべし。 蹤多く歷亂するは、定めて必ず已むを得ざるの私有り。 言支離に到るは、才かに是れ奈何ともする無きの處なり。 惠みは大に在らず、厄に當るに在り。 怨みは多きに在らず、心を傷るに在り。

現代語訳

功を成し名を立てた人については、その晩年の身の処し方を見るべきです。 足取りがひどく乱れているのは、きっとやむを得ない個人的な事情があるのです。 言葉がしどろもどろになるのは、まさにどうしようもない所に来ているのです。 恵みは大きさにあるのではなく、困っているときに当たることにあります。 恨みは多さにあるのではなく、心を傷つけることにあります。

解説

一句目は前の単位の「窮した人は初心を見よ」と対になり、成功した人は末路を見よと言います。菜根譚にもほぼ同じ対句があり、人の評価は一時の姿ではなく、始めと終わりで見よという教えです。次の二句は、人の乱れた行動やしどろもどろの言葉の裏に、やむを得ない事情があることを思いやれと説きます。表に出た姿だけで人を責めるなという、接物類に一貫する考えです。最後の対句は、恩と怨の本質を突いています。恵みは量より時機で、困ったときの小さな助けが大きな恩になり、恨みは数より深さで、心を傷つける一言が長く残ります。人を助けるなら相手が本当に困っているときに、言葉は相手の心を傷つけないように選びたいものです。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

恩義恕接物思いやり時機

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る