師導古典を学びたいすべての人に

格言聯璧 / 存養類・大事難事に擔當を看る

以浩氣臨事,則疑畏釋。以靜氣養身,則夢寐恬。 觀操存,在利害時。觀精力,在饑疲時。 觀度量,在喜怒時。觀鎮定,在震驚時。 大事難事看擔當,逆境順境看襟度。

新字:以浩気臨事,則疑畏釈。以静気養身,則夢寐恬。 観操存,在利害時。観精力,在饑疲時。 観度量,在喜怒時。観鎮定,在震驚時。 大事難事看担当,逆境順境看襟度。

書き下し

浩氣を以て事に臨めば、則ち疑畏釋く。靜氣を以て身を養へば、則ち夢寐恬かなり。 操存を觀るは、利害の時に在り。精力を觀るは、饑疲の時に在り。 度量を觀るは、喜怒の時に在り。鎮定を觀るは、震驚の時に在り。 大事難事に擔當を看、逆境順境に襟度を看る。

現代語訳

広く大きな気で事に臨めば、疑いや恐れは解けます。静かな気で身を養えば、眠りは安らかになります。 節操が保たれているかを見るのは、利害がかかったときです。精力を見るのは、飢えて疲れたときです。 度量を見るのは、喜びや怒りのときです。落ち着きを見るのは、驚き慌てるような事態のときです。 大事や難事では担う力を見、逆境や順境では胸の広さを見ます。

解説

前の単位の和気・正気に続き、浩気と静気の効用を述べてから、人物を見る時機を並べる聯です。浩気は『孟子』の浩然の気に基づきます。操存、精力、度量、鎮定を、それぞれ利害、饑疲、喜怒、震驚という試される瞬間に観ると言い、最後に大事難事で担当力を、逆境順境で襟度を看ると続けます。この人物鑑定の列は次の単位の「喜怒に臨みて涵養を看る」まで続きます。人の本当の姿は平時ではなく、損得や疲労や驚きがかかった場面に現れるというのは鋭い観察です。人を見るときの物差しであると同時に、自分がどう見られているかの物差しでもあります。

この章句が説くこと

浩気人物眼度量担当存養

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる