格言聯璧 / 學問類・經傳を讀めば則ち根底厚し
度量要宏,熟讀五經諸史。 先讀經,後讀史,則論事不謬於聖賢。 既讀史,復讀經,則觀書不徒為章句。 讀經傳則根底厚,看史鑒則議論偉,觀雲物則眼界寬,去嗜欲則胸懷凈。
新字:度量要宏,熟読五経諸史。 先読経,後読史,則論事不謬於聖賢。 既読史,復読経,則観書不徒為章句。 読経伝則根底厚,看史鑒則議論偉,観雲物則眼界寛,去嗜欲則胸懐浄。
書き下し
度量は宏きを要す、熟く五經諸史を讀め。 先に經を讀み、後に史を讀めば、則ち事を論じて聖賢に謬らず。 既に史を讀み、復た經を讀めば、則ち書を觀て徒らに章句の爲にせず。 經傳を讀めば則ち根底厚く、史鑒を看れば則ち議論偉いに、雲物を觀れば則ち眼界寬く、嗜欲を去れば則ち胸懷淨し。
現代語訳
度量は広くなければなりません。五経と歴史書をよく読みなさい。 先に経書を読み、後に歴史書を読めば、物事を論じて聖賢の道から外れることがありません。 歴史書を読んだうえで、また経書を読めば、書物を読んでもただ字句の解釈に終わることがありません。 経書とその注釈を読めば根底が厚くなり、歴史書を見れば議論が大きくなり、雲や自然の景物を眺めれば視野が広くなり、欲を捨てれば胸のうちが清らかになります。
解説
前の単位の「眼界は闊きを要す」と対になる「度量は宏きを要す」から始まり、経と史の読み方を説く聯です。経書は原理、歴史書は実例にあたります。原理を先に学べば歴史の出来事を正しく評価でき、歴史を学んだうえで経書に戻れば、字句の解釈に終わらず生きた教えとして読めると言います。最後の句は、経伝・史鑑・雲物・嗜欲の四つを並べ、根底・議論・眼界・胸懐がそれぞれどう養われるかを示します。理論と事例を往復する学び方は、今日の仕事の勉強でもそのまま通用する方法です。
この章句が説くこと
読書経史度量学問見識
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