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囲炉夜話 / 第百五十四則・生資の高きは忠信に在り

生資之高在忠信,非關機巧。學業之美於德行,不僅文章。

新字:生資之高在忠信,非関機巧。学業之美於徳行,不僅文章。

書き下し

生資の高きは忠信に在り、機巧に關はるに非ず。學業の美は德行に於いてし、僅かに文章のみならず。

現代語訳

生まれつきの資質が高いかどうかは、誠実で信義があるかにかかっていて、機転や小才とは関係ありません。学業の立派さは徳のある行いに表れるもので、文章がうまいことだけではありません。

解説

才能と学問の評価を、表の技から内の徳へと移す対句です。生資とは生まれ持った素質のことです。普通は頭の回転や器用さを素質の高さと見ますが、この句は忠信、つまり真心と約束を守る誠実さこそが高い素質だと言い切ります。下の句も同じ構えで、学問の成果は立派な文章ではなく、行いに現れる徳で測るべきだとします。上の句が生まれつき、下の句が後の努力を扱い、どちらも見かけの巧みさを退けています。人を採用したり評価したりするとき、器用さより誠実さを先に見る、という物差しとして今も使える句です。

この章句が説くこと

忠信徳行学問誠実修身

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