師導古典を学びたいすべての人に

囲炉夜話 / 第百二十六則・事に處するには人に代はりて想を作すを要す

處事要代人作想。讀書須切己用功。

新字:処事要代人作想。読書須切己用功。

書き下し

事に處するには人に代はりて想を作すを要す。書を讀むには須らく己に切にして功を用ふべし。

現代語訳

物事に対処するときは、相手の身になって考えることが必要です。書物を読むときは、自分の身に引きつけて努めなければなりません。

解説

事の処し方と書の読み方について、向きの違う二つの心得を示した則です。前半は、物事を処理するときは、自分の都合だけでなく、相手の立場に代わって考えよと言います。論語の恕、つまり己の欲せざる所を人に施すこと勿れ、という思いやりに通じます。後半は、本を読むときは、他人事として知識を集めるのではなく、切己、つまり自分の身に引き寄せて実践せよと言います。朱子も読書は切己体察が大切だと説きました。事に処するときは心を相手の側へ移し、書を読むときは心を自分の側へ引き寄せる、という逆向きの動きが対になっています。今日でも、仕事では相手の立場を想像し、学びでは自分の課題に当てはめて読む人が、どちらもよく伸びていきます。

この章句が説くこと

読書思いやり切己修身

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる