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囲炉夜話 / 第百七則・必ずしも善を爲すの名を邀へず

習讀書之業,便當知讀書之樂。存為善之心,不必邀為善之名。

新字:習読書之業,便当知読書之楽。存為善之心,不必邀為善之名。

書き下し

讀書の業を習はば、便ち當に讀書の樂しみを知るべし。善を爲すの心を存せば、必ずしも善を爲すの名を邀へず。

現代語訳

読書を仕事として習うのなら、読書の楽しみを知るべきです。善を行う心を持っているのなら、善を行ったという評判を求める必要はありません。

解説

読書と善行について、その中身と外側を分けて説いた則です。読書を業、つまり科挙や職のための務めとしてだけ続けると苦しくなりますが、その楽しみを知れば学びは長続きします。論語雍也篇の、之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず、に通じる考えです。後半は、善を行うときに名声を求めるな、という戒めです。名を求めた善は、見返りがなければ続かず、人の目がなければやめてしまいます。前半は学びの内なる楽しみ、後半は善の内なる心を大切にせよと言う点で、二句はそろっています。今日でも、資格のための勉強や評価のための善行は、目的を果たすと止まりがちです。

この章句が説くこと

読書積善陰徳名声修身

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この一句を、あなたの毎日に。

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