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碧巌録 / 第四十五則

編辟曾挨老古錐 七斤衫重幾人知如今拋擲西湖裏下載清風付與誰

新字:編辟曽挨老古錐 七斤衫重幾人知如今抛擲西湖裏下載清風付与誰

書き下し

編辟曾て挨す老古錐、七斤の衫の重さ幾人か知る。如今拋擲す西湖の裏、下載の清風誰にか付与せん。

現代語訳

畳みかける問いで、かつてこの老いた古錐(趙州)に迫った。七斤の上着の重さを、いったい幾人が知っているか。今それを西湖の中へ放り投げた。荷を下ろした帰り船の清風を、誰に授けようか。

解説

第四十五則に対する雪竇の頌である。編辟とは畳みかけて相手を追い詰める問い方であり、僧は万法帰一の問いで老いた錐のような趙州に迫った。趙州の七斤の布衫の重さを本当に知る者は幾人いるかと雪竇は問う。そして万法も一も布衫も、すべて西湖の中へ放り投げてしまったとうたう。最後の下載の清風は、荷を下ろして身軽になった帰り船に吹く風であり、何も背負わない境地をたとえる。理屈も答えも手放した身軽さを、誰に手渡せるのかという問いで頌は結ばれる。前半は問答を、後半は雪竇自身の境地を詠んでいる。

この章句が説くこと

頌雪竇無事手放す西湖清風

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