淮南子 / 泰族訓
故五子之言,所以便說掇取也,非天下之通義也。聖王之設政施教也,必察其終始,其縣法立儀,必原其本末,不苟以一事備一物而已矣。見其造而思其功,觀其源而知其流,故博施而不竭,彌久而不垢。未水出於山而入於海,稼生於田而藏於倉。聖人見其所生,則知其所歸矣。
新字:故五子之言,所以便説掇取也,非天下之通義也。聖王之設政施教也,必察其終始,其県法立儀,必原其本末,不苟以一事備一物而已矣。見其造而思其功,観其源而知其流,故博施而不竭,弥久而不垢。未水出於山而入於海,稼生於田而蔵於倉。聖人見其所生,則知其所帰矣。
書き下し
故に五子の言は、說を便にし掇取する所以なり。天下の通義に非ざるなり。聖王の政を設け教えを施すや、必ず其の終始を察す。其の法を縣け儀を立つるや、必ず其の本末を原ぬ。苟くも一事を以て一物を備うるのみならず。其の造を見て其の功を思い、其の源を觀て其の流れを知る。故に博く施して竭きず、久しきを彌りて垢れず。水は山より出でて海に入り、稼は田に生じて倉に藏す。聖人 其の生ずる所を見れば、則ち其の歸する所を知る。
現代語訳
五人の言葉は、説きやすくし、その場をつかみ取るためのものである。天下に通じる義ではない。聖王が政を設け教えを施すときは、必ずその始めと終わりを見きわめる。法を掲げ規準を立てるときは、必ずその本と末を尋ねる。ただ一つの事で一つの物を間に合わせるだけではない。作られたものを見てその効き目を思い、源を見てその流れを知る。だから広く施しても尽きず、長く経っても汚れない。水は山から出て海に入り、作物は田に生えて倉に納まる。聖人は生じるところを見れば、行き着くところが分かる。
解説
「其の源を觀て其の流れを知る」。水がどこから出たかを見れば、どこへ行き着くかが分かる。制度も同じで、何のために作られたかを見れば、いずれどう働くかが読める。「苟くも一事を以て一物を備うるのみならず」——目の前の一件を間に合わせるために作った決まりは、たいてい後で困ります。
この章句が説くこと
五子の言は説を便にし掇取する所以なり天下の通義に非ざるなり聖王の政を設け教えを施すや必ず其の終始を察す其の法を県け儀を立つるや必ず其の本末を原ぬ其の造を見て其の功を思い其の源を観て其の流れを知る水は山より出でて海に入り稼は田に生じて倉に蔵す聖人其の生ずる所を見れば則ち其の帰する所を知る源流
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