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淮南子 / 泰族訓

本末,一體也;其兩愛之,一性也。先本後末,謂之君子;以末害本,謂之小人。君子與小人之性非異也,所在先後而已矣。草木之性,洪者為本,而殺者為末;禽獸之性,大者為首,而小者為尾。末大於本則折,尾大於要則不掉矣。故食其口而百節肥,灌其本而枝葉美,天地之性也。天地之生物也有本末,其養物也有先後,人之於治也,豈得無終始哉!

新字:本末,一体也;其両愛之,一性也。先本後末,謂之君子;以末害本,謂之小人。君子与小人之性非異也,所在先後而已矣。草木之性,洪者為本,而殺者為末;禽獣之性,大者為首,而小者為尾。末大於本則折,尾大於要則不掉矣。故食其口而百節肥,灌其本而枝葉美,天地之性也。天地之生物也有本末,其養物也有先後,人之於治也,豈得無終始哉!

書き下し

本末は、一體なり。其の兩つながら之を愛するは、一性なり。本を先にし末を後にするを、之を君子と謂う。末を以て本を害するを、之を小人と謂う。君子と小人との性 異なるに非ざるなり。在る所の先後のみ。草木の性、洪なる者を本と爲し、殺なる者を末と爲す。禽獸の性、大なる者を首と爲し、小なる者を尾と爲す。末 本より大なれば則ち折れ、尾 要より大なれば則ち掉わず。故に其の口に食らわせて百節 肥え、其の本に灌ぎて枝葉 美なるは、天地の性なり。天地の物を生ずるや本末有り、其の物を養うや先後有り。人の治に於けるや、豈に終始無きを得んや。

現代語訳

本と末は一つの体である。その両方を大切にするのは、同じ性である。本を先にし末を後にするのを君子といい、末で本を損なうのを小人という。君子と小人の性が違うのではない。どちらを先に置くかの違いだけである。草木の性として、太いほうが本で、細いほうが末である。禽獣の性として、大きいほうが頭で、小さいほうが尾である。末が本より大きければ折れ、尾が腰より太ければ振れない。口から食べさせればあらゆる節々が肥え、根に注げば枝葉が美しくなる。これが天地の性である。天地が物を生むには本と末があり、物を養うには先と後がある。人が治めるのに、始めと終わりがないはずがない。

解説

「君子と小人との性 異なるに非ざるなり。在る所の先後のみ」。人柄の違いではなく、順番の違いだけだと言い切ります。どちらも大事にしている点は同じで、どちらを先に置くかが分かれ目。「末 本より大なれば則ち折れ、尾 要より大なれば則ち掉わず」——枝が幹より太い木は折れる。順序を誤った組織の姿がそのまま見えます。

この章句が説くこと

本末は一体なり其の両つながら之を愛するは一性なり本を先にし末を後にするを之を君子と謂う末を以て本を害するを之を小人と謂う君子と小人との性異なるに非ざるなり在る所の先後のみ末本より大なれば則ち折れ尾要より大なれば則ち掉わず其の本に灌ぎて枝葉美なるは天地の性なり本末

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