淮南子 / 泰族訓
凡學者能明于天下之分,通於治亂之本,澄心清意以存之,見其終始,可謂知略矣。天之所為,禽獸草木;人之所為,禮節制度。構而為宮室,制而為舟輿是也。治之所以為本者,仁義也;所以為末者,法度也。凡人之所以事生者,本也;其所以事死者,末也。
新字:凡学者能明于天下之分,通於治乱之本,澄心清意以存之,見其終始,可謂知略矣。天之所為,禽獣草木;人之所為,礼節制度。構而為宮室,制而為舟輿是也。治之所以為本者,仁義也;所以為末者,法度也。凡人之所以事生者,本也;其所以事死者,末也。
書き下し
凡そ學ぶ者 能く天下の分に明らかに、治亂の本に通じ、心を澄まし意を清くして以て之を存し、其の終始を見れば、略を知ると謂う可し。天の爲す所は、禽獸草木なり。人の爲す所は、禮節制度なり。構えて宮室と爲し、制して舟輿と爲すは是れなり。治の本と爲す所以の者は、仁義なり。末と爲す所以の者は、法度なり。凡そ人の生を事とする所以の者は、本なり。其の死を事とする所以の者は、末なり。
現代語訳
学ぶ者が、天下の分限に明るく、治乱の根本に通じ、心を澄まし意を清くしてそれを保ち、始めと終わりを見通せるなら、大略を知ったと言える。天がするのは、禽獣草木である。人がするのは、礼節と制度である。組み立てて宮室とし、作って舟や車とするのがそれである。治の根本にあるのは仁義であり、末にあるのは法度である。人が生きている者に対してすることは本であり、死んだ者に対してすることは末である。
解説
治の本は仁義、末は法度。ここでも法度は否定されず、位置だけが示されます。「人の生を事とする所以の者は、本なり。其の死を事とする所以の者は、末なり」——生きている人への手当てが先で、葬儀や祭祀は後。当時の葬礼の重さを思うと、はっきりした主張です。
この章句が説くこと
凡そ学ぶ者能く天下の分に明らかに治乱の本に通ず心を澄まし意を清くして以て之を存し其の終始を見れば略を知ると謂う可し天の為す所は禽獣草木なり人の為す所は礼節制度なり治の本と為す所以の者は仁義なり末と為す所以の者は法度なり人の生を事とする所以の者は本なり其の死を事とする所以の者は末なり本末
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