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淮南子 / 墜形訓

諸稽、攝提,條風之所生也;通視,明庶風之所生也;赤奮若,清明風之所生也;共工,景風之所生也;諸比,涼風之所生也;皋稽,閶闔風之所生也;隅強,不周風之所生也;窮奇,廣莫風之所生也。厃生海人,海人生若菌,若菌生聖人,聖人生庶人。凡厃者生於庶人。羽嘉生飛龍,飛龍生鳳皇,鳳皇生鸞鳥,鸞鳥生庶鳥,凡羽者生於庶鳥。毛犢生應龍,應龍生建馬,建馬生麒鹿麟,麒麟生庶獸,凡毛者,生於庶獸。介鱗生蛟龍,蛟龍生鯤鯁,錕鯁生建邪,建邪生庶魚,凡鱗者生於庶魚。介潭生先龍,先龍生玄黿,玄黿生靈龜,靈龜生庶龜,凡介者生於庶龜。暖濕生容,暖濕生於毛風,毛風生於濕玄,濕玄生於羽風,羽風生嬤介,嬤介生鱗薄,鱗薄生暖介。五類雜種興乎外,肖形而蕃。日馮生陽閼,陽閼生喬如,喬如生幹木,幹木生庶木,凡根拔木者生於庶木。根拔生程若,程若生玄玉,玄玉生醴泉,醴泉生皇辜,皇辜生庶草,凡根茇草者生於庶草。海閭生屈龍,屈龍生容華,容華生蔈,蔈生萍藻,萍藻生浮草,凡浮生不根茇者生於萍藻。

新字:諸稽、摂提,条風之所生也;通視,明庶風之所生也;赤奮若,清明風之所生也;共工,景風之所生也;諸比,涼風之所生也;皋稽,閶闔風之所生也;隅強,不周風之所生也;窮奇,広莫風之所生也。厃生海人,海人生若菌,若菌生聖人,聖人生庶人。凡厃者生於庶人。羽嘉生飛竜,飛竜生鳳皇,鳳皇生鸞鳥,鸞鳥生庶鳥,凡羽者生於庶鳥。毛犢生応竜,応竜生建馬,建馬生麒鹿麟,麒麟生庶獣,凡毛者,生於庶獣。介鱗生蛟竜,蛟竜生鯤鯁,錕鯁生建邪,建邪生庶魚,凡鱗者生於庶魚。介潭生先竜,先竜生玄黿,玄黿生霊亀,霊亀生庶亀,凡介者生於庶亀。暖湿生容,暖湿生於毛風,毛風生於湿玄,湿玄生於羽風,羽風生嬤介,嬤介生鱗薄,鱗薄生暖介。五類雑種興乎外,肖形而蕃。日馮生陽閼,陽閼生喬如,喬如生幹木,幹木生庶木,凡根抜木者生於庶木。根抜生程若,程若生玄玉,玄玉生醴泉,醴泉生皇辜,皇辜生庶草,凡根茇草者生於庶草。海閭生屈竜,屈竜生容華,容華生蔈,蔈生萍藻,萍藻生浮草,凡浮生不根茇者生於萍藻。

書き下し

諸稽・攝提は、條風の生ずる所なり。通視は、明庶風の生ずる所なり。赤奮若は、清明風の生ずる所なり。共工は、景風の生ずる所なり。諸比は、涼風の生ずる所なり。皋稽は、閶闔風の生ずる所なり。隅強は、不周風の生ずる所なり。窮奇は、廣莫風の生ずる所なり。厃は海人を生じ、海人は若菌を生じ、若菌は聖人を生じ、聖人は庶人を生ず。凡そ厃なる者は庶人に生ず。羽嘉は飛龍を生じ、飛龍は鳳皇を生じ、鳳皇は鸞鳥を生じ、鸞鳥は庶鳥を生ず。凡そ羽ある者は庶鳥に生ず。毛犢は應龍を生じ、應龍は建馬を生じ、建馬は麒麟を生じ、麒麟は庶獸を生ず。凡そ毛ある者は、庶獸に生ず。介鱗は蛟龍を生じ、蛟龍は鯤鯁を生じ、鯤鯁は建邪を生じ、建邪は庶魚を生ず。凡そ鱗ある者は庶魚に生ず。介潭は先龍を生じ、先龍は玄黿を生じ、玄黿は靈龜を生じ、靈龜は庶龜を生ず。凡そ介ある者は庶龜に生ず。暖濕は容を生じ、暖濕は毛風に生じ、毛風は濕玄に生じ、濕玄は羽風に生じ、羽風は嬤介を生じ、嬤介は鱗薄を生じ、鱗薄は暖介を生ず。五類の雜種、外に興り、形に肖て蕃る。日馮は陽閼を生じ、陽閼は喬如を生じ、喬如は幹木を生じ、幹木は庶木を生ず。凡そ根拔の木なる者は庶木に生ず。根拔は程若を生じ、程若は玄玉を生じ、玄玉は醴泉を生じ、醴泉は皇辜を生じ、皇辜は庶草を生ず。凡そ根茇の草なる者は庶草に生ず。海閭は屈龍を生じ、屈龍は容華を生じ、容華は蔈を生じ、蔈は萍藻を生じ、萍藻は浮草を生ず。凡そ浮生して根茇せざる者は萍藻に生ず。

現代語訳

諸稽と摂提は、条風の生じるところである。通視は明庶風の生じるところ、赤奮若は清明風の生じるところ、共工は景風の生じるところ、諸比は涼風の生じるところ、皋稽は閶闔風の生じるところ、隅強は不周風の生じるところ、窮奇は広莫風の生じるところである。厃は海人を生み、海人は若菌を生み、若菌は聖人を生み、聖人は庶人を生む。すべての厃は庶人から生まれる。羽嘉は飛龍を生み、飛龍は鳳凰を生み、鳳凰は鸞鳥を生み、鸞鳥は普通の鳥を生む。すべて羽のあるものは普通の鳥から生まれる。毛犢は応龍を生み、応龍は建馬を生み、建馬は麒麟を生み、麒麟は普通の獣を生む。すべて毛のあるものは普通の獣から生まれる。介鱗は蛟龍を生み、蛟龍は鯤鯁を生み、鯤鯁は建邪を生み、建邪は普通の魚を生む。すべて鱗のあるものは普通の魚から生まれる。介潭は先龍を生み、先龍は玄黿を生み、玄黿は霊亀を生み、霊亀は普通の亀を生む。すべて甲羅のあるものは普通の亀から生まれる。暖かい湿りは容を生み、暖かい湿りは毛風から生じ、毛風は湿玄から生じ、湿玄は羽風から生じ、羽風は嬤介を生み、嬤介は鱗薄を生み、鱗薄は暖介を生む。五つの類の雑種が外に興り、形に似て増える。日馮は陽閼を生み、陽閼は喬如を生み、喬如は幹木を生み、幹木は普通の木を生む。すべて根の張る木は普通の木から生まれる。根抜は程若を生み、程若は玄玉を生み、玄玉は醴泉を生み、醴泉は皇辜を生み、皇辜は普通の草を生む。すべて根の張る草は普通の草から生まれる。海閭は屈龍を生み、屈龍は容華を生み、容華は蔈を生み、蔈は萍藻を生み、萍藻は浮草を生む。すべて浮いて根を張らないものは萍藻から生まれる。

解説

生き物の系譜を、神話の祖から普通のものへ降ろしていく段です。羽・毛・鱗・甲羅・人、そして木・草・浮草。すべて同じ形で、四代下ると普通のものになります。締め方が毎回そろっていて、「凡そ羽ある者は庶鳥に生ず」。ここで向きが反転しているのが面白いところで、鳳凰から鳥が生まれた、という話が、いま飛んでいる鳥はみなその末にいる、という現在形の説明に変わります。

この章句が説くこと

諸稽摂提は条風の生ずる所なり羽嘉は飛竜を生じ飛竜は鳳皇を生じ鳳皇は鸞鳥を生ず凡そ羽ある者は庶鳥に生ず凡そ鱗ある者は庶魚に生ず系譜分類

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