弟子規 / 総序
弟子規、聖人訓、首孝弟、次謹信 汎愛眾、而親仁、有餘力、則學文
新字:弟子規、聖人訓、首孝弟、次謹信 汎愛衆、而親仁、有余力、則学文
書き下し
弟子規は、聖人の訓え。首めは孝弟、次は謹信。 汎く衆を愛して、仁に親しみ、余力有れば、則ち文を学べ。
現代語訳
『弟子規』は、聖人の教えにもとづくものです。まず大切なのは親への孝と年長者への敬意、次に慎みと信義です。 広く人々を愛して仁の人に親しみ、それでも余力があれば、書物の学問を学びなさい。
解説
『論語』学而篇の一節を三字句に組み直した、全編の目次にあたる冒頭です。孝と弟を先に、学問を最後に置く順序が、この書の骨格になっています。作者とされる清の李毓秀は、もとの題を『訓蒙文』としていたと伝わり、のちに賈存仁が改訂して『弟子規』と呼ばれました。日本でも江戸時代から読まれています。仕事に引きつけると、技能や知識を授ける前に、挨拶や約束や周囲への敬意といった土台があるという主張です。新人に何から教えるかを考えるとき、古い手がかりになります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
弟子規孝弟謹信汎愛衆親仁余力学文
関連する章句
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弟子規・親仁・同是人同じく是れ人なれども、類は斉しからず。流俗は衆く、仁者は希なり。 果たして仁者なれば、人多く畏る。言は諱まず、色は媚びず。 能く仁に親しめば、限り無く好し。徳は日に進み、過ちは日に少なし。 仁に親しまざれば、限り無く害あり。小人進み、百事壊る。
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論語・学而篇子曰く、「弟子、入りては則ち孝、出でては則ち弟、謹みて信、汎く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力有らば、則ち以て文を学ぶ。」
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『和俗童子訓』巻之二・総論下一論語の、子曰く弟子入りては、則ち孝するの一章は、人の子となり弟となる者の法を、聖人の教へ給へるなり。我が家に在ては、まづ親に孝をなすべし。孝とは善く父母に事ふるをいふ。能く事ふるとは、孝の道を知りて力を尽すをいふ。力を尽すとは、我が身の力を尽してよく父母に事へ、財の力を尽して能く養ふをいふ。父母に事ふるには、力を惜むべからず。次に親の前を退き出でては、弟を行ふべし。弟は善く兄長に事ふるをいふ。兄は子のかみにて、親に近ければ、敬ひ従ふべし。もし兄より弟を愛せずとも、弟は弟の道を失ふべからず。兄の不友を似せて、不弟なるべからず。其外親戚傍輩の内にて、年老いたる長者をば、敬ひて侮る事なかれ。是弟の道なり。凡孝弟の二は、人の子弟の行の根本なり。
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弟子規・信・凡出言凡そ言を出だすは、信を先と為す。詐と妄と、奚ぞ可ならんや。 話説くこと多きは、少なきに如かず。惟だ其の是なるのみ、佞巧する勿かれ。 奸巧の語、穢污の詞、市井の気は、切に之を戒めよ。
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弟子規・汎愛眾・凡是人凡そ是れ人は、皆須く愛すべし。天は同じく覆い、地は同じく載す。 行い高き者は、名自ら高し。人の重んずる所は、貌の高きに非ず。 才大なる者は、望自ら大なり。人の服する所は、言の大なるに非ず。
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弟子規・汎愛眾・己有能己に能有らば、自ら私する勿かれ。人の能くする所は、軽々しく訾る勿かれ。 富に諂う勿かれ、貧に驕る勿かれ。故きを厭う勿かれ、新しきを喜ぶ勿かれ。