長短経 / 伐交
孫子曰、「善用兵者、使交不得合。」何以明之?昔楚莫敖將盟貳、軫、〔貳、軫、二國名也。〕鄖人軍于蒲騷、將以隨、絞、州、蓼伐楚師、莫敖患之。鬬亷曰、「鄖人軍于其郊、必不誡、且日虞四邑之至。〔虞、度也。四邑、隨、絞、州、蓼也。〕君次于郊郢、以禦四邑。我以鋭師宵加于鄖、鄖有虞心而恃其城、莫有鬬志。若敗鄖師、四邑必離。」莫敖從之、遂敗鄖師于蒲騷。
新字:孫子曰、「善用兵者、使交不得合。」何以明之?昔楚莫敖将盟貳、軫、〔貳、軫、二国名也。〕鄖人軍于蒲騷、将以随、絞、州、蓼伐楚師、莫敖患之。闘廉曰、「鄖人軍于其郊、必不誡、且日虞四邑之至。〔虞、度也。四邑、随、絞、州、蓼也。〕君次于郊郢、以禦四邑。我以鋭師宵加于鄖、鄖有虞心而恃其城、莫有闘志。若敗鄖師、四邑必離。」莫敖従之、遂敗鄖師于蒲騷。
書き下し
孫子曰く「善く兵を用うる者は、交わりをして合するを得ざらしむ」と。何を以て之を明らかにせん。昔、楚の莫敖、将に弐・軫と盟わんとす〔弐・軫は、二国の名なり〕。鄖人蒲騒に軍し、将に随・絞・州・蓼を以て楚の師を伐たんとす。莫敖之を患う。闘廉曰く「鄖人は其の郊に軍す。必ず誡めず。且つ日に四邑の至るを虞る〔虞は、度なり。四邑は、随・絞・州・蓼なり〕。君は郊郢に次りて、以て四邑を禦げ。我は鋭師を以て宵に鄖に加えん。鄖は虞心有りて其の城を恃み、闘志有る莫し。若し鄖の師を敗らば、四邑必ず離れん」と。莫敖之に従い、遂に鄖の師を蒲騒に敗る。
現代語訳
孫子は「兵を用いるのが上手な者は、敵の同盟を結ばせない」と言う。何によってこれを明らかにするか。昔、楚の莫敖屈瑕が弐・軫と盟約を結ぼうとした〔弐・軫は二つの国の名〕。鄖の人々は蒲騒に陣を置き、随・絞・州・蓼とともに楚の軍を伐とうとした。莫敖はこれを心配した。闘廉は言った。「鄖の人々は自分の国の郊外に陣を置いているので、必ず警戒していません。しかも毎日四つの国の援軍が来るのを当てにしています〔虞とは見込むこと。四邑とは随・絞・州・蓼〕。殿は郊郢に陣取って四つの国を防いでください。私は精兵で夜のうちに鄖を攻めます。鄖は援軍を当てにし自分の城を頼みにしているので、闘志がありません。鄖の軍を破れば、四つの国は必ず離れます」。莫敖はこれに従い、蒲騒で鄖の軍を破った。
解説
この章句が説くこと
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