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長短経 / 反経

莊子曰、“將為胠篋探囊發匱之盜〔胠、音起居反。胠、發也。從旁開為胠。、〕為之守備、則必攝緘縢〔攝、結也。、〕固扁鐍〔音决。細也。〕此世俗之所謂智也。然而巨盜至則負匱揭篋〔揭、音其謁反。、〕擔囊而趨。唯恐緘縢扃鐍之不固也、然則向之所謂智者、有不為盜積者乎?”〔反智也。孫子曰、“小敵之堅、大敵之擒也。”〕

新字:荘子曰、“将為胠篋探嚢発匱之盗〔胠、音起居反。胠、発也。従旁開為胠。、〕為之守備、則必摂緘縢〔摂、結也。、〕固扁鐍〔音決。細也。〕此世俗之所謂智也。然而巨盗至則負匱掲篋〔掲、音其謁反。、〕担嚢而趨。唯恐緘縢扃鐍之不固也、然則向之所謂智者、有不為盗積者乎?”〔反智也。孫子曰、“小敵之堅、大敵之擒也。”〕

書き下し

荘子曰く「将に篋を胠き囊を探り匱を発くの盗の為に〔胠は、音、起居の反。胠は発なり。旁より開くを胠と為す。〕之が守備を為さんとせば、則ち必ず緘縢を摂め〔摂は結なり。〕扁鐍を固くす。〔音、決。細なり。〕此れ世俗の所謂智なり。然り而して巨盗至れば則ち匱を負い篋を掲げ〔掲は、音、其謁の反。〕囊を担いて趨る。唯だ緘縢扃鐍の固からざるを恐るるのみ。然らば則ち向の所謂智なる者は、盗の為に積まざる者有らんや」と。〔智に反するなり。孫子曰く「小敵の堅きは、大敵の擒なり」と。〕

現代語訳

荘子はこう言った。「箱をこじ開け袋を探り櫃を開ける盗人に備えようとすれば、必ず縄を結び留め金を固くする。これが世間でいう知恵である。ところが大泥棒が来れば、櫃を背負い箱を提げ袋を担いで走り去る。ただ縄や留め金が固くないことだけを心配する。とすれば、さきほどの知恵というものは、盗人のために積んでやらないものがあろうか」。〔智に反する場合である。孫子はこう言った。「小勢が堅く守るのは、大勢に捕らえられるもとである」。〕

解説

縛れば縛るほど、泥棒は運びやすくなる。荘子の胠篋篇の有名な一段です。防御の工夫が、そのまま略奪の準備になっている。情報をまとめて一箇所に集め、厳重に守る。それは漏れたときの被害を最大化しています。孫子の一句も同じ趣旨で、小勢が一点を堅く守れば、まとめて捕らえられる。守りの設計は、破られたときを想定して初めて成立します。
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この章句が説くこと

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