墨子 / 迎敵祠
凡望氣,有大将氣,有小将氣,有往氣,有來氣,有敗氣,能得眀此者可知成敗、吉凶。舉巫、醫、卜有所,長具藥,宫之,善為舍。巫必近公社,必敬神之。巫卜以請守,守獨智巫卜望之氣請而已。
新字:凡望気,有大将気,有小将気,有往気,有来気,有敗気,能得明此者可知成敗、吉凶。舉巫、医、卜有所,長具薬,宫之,善為舎。巫必近公社,必敬神之。巫卜以請守,守独智巫卜望之気請而已。
書き下し
凡そ氣を望むに、大将の氣有り、小将の氣有り、往く氣有り、來たる氣有り、敗るる氣有り。能く此を得眀らかにする者は、成敗・吉凶を知る可し。巫・醫・卜を舉げて所有らしめ、長く藥を具え、之を宫にし、善く舍を為る。巫は必ず公社に近くし、必ず之を敬神す。巫卜、以て守に請い、守、獨り巫卜の望むの氣の請を智るのみ。
現代語訳
およそ気を望み見るには、大将の気、小将の気、行く気、来る気、敗れる気がある。これをはっきり見分けられる者は、勝敗と吉凶を知ることができる。巫女と医者と占い師を取り立てて場所を与え、常に薬を備えさせ、屋敷を与え、よい住まいを作る。巫女は必ず公の社の近くに置き、必ず敬って神として扱う。巫女と占い師は見立てを守将に申し上げ、守将だけがその見立ての中身を知る。
解説
最後の一行が重要です。占いの結果は守将だけが知る。凶の見立てがそのまま兵に伝われば、士気が崩れるからです。占いを否定せず、しかし情報として管理する。信じるかどうかとは別に、それが人の心に及ぼす影響を制御の対象として扱っています。医者と薬を常備させる指示も、同じ文の中にあります。
この章句が説くこと
情報管理士気占い医療
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『墨子』號令守樓は質宫に臨みて善く周し、必ず宻に樓を塗り、下をして上を見る無く、上は下を見、下は上に人有ると人無きとを知る無からしむ。守の親しく舉ぐる所の吏の貞亷忠信にして害無く事に任ず可き者は、其の飲食酒肉、禁ずる勿かれ。錢金・布帛・財物は各おの自ら之を守り、慎んで相い盜む勿かれ。葆宫の牆は必ず三重、牆の垣、守る者、皆な瓦釜を牆上に累ぬ。門に吏有り、門里を主る者、筦閉には必ず太守の節を須つ。葆衛には必ず戍卒の重厚なる者を取り、吏の忠信なる者、害無く事に任ず可き者を擇ぶを請う。将衛をして自ら十尺の垣を築き、周く牆を還らしむ。門・閨なる者は、令衛の司馬門に非ず。氣を望む者の舍は必ず太守に近くし、巫の舍は必ず公社に近くし、必ず之を敬神す。巫・祝・史と氣を望む者とは、必ず善言を以て民に告げ、請を以て守上に報じ、守、獨り其の請を知るのみ。氣を望むに與らずして妄りに不善の言を為して民を驚恐せしむれば、斷じて赦す勿かれ。
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『墨子』尚同下子墨子言いて曰く、「知者の事は、必ず國家百姓の治まる所以の者を計りて之を為し、必ず國家百姓の亂るる所以の者を計りて之を辟く。然らば國家百姓の治まる所以の者を計るに何ぞや。上の政を為すや、下の情を得れば則ち治まり、下の情を得ざれば則ち亂る。何を以て其の然るを知るや。上の政を為すや、下の情を得れば、則ち是れ民の善非に明らかなり。茍くも民の善非に明らかなるが若くんば、則ち善人を得て之を賞し、暴人を得て之を罰するなり。善人賞せられて暴人罰せらるれば、則ち國必ず治まる。上の政を為すや、下の情を得ざれば、則ち是れ民の善非に明らかならず。若し茍くも民の善非に明らかならずんば、則ち是れ善人を得て之を賞せず、暴人を得て之を罰せず。善人賞せられずして暴人罰せられず、政を為すこと此くの若くんば、國衆必ず亂る。故に賞は下の情を得ざれば、而ち察せざる可からざる者なり」と。
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孫子・九地篇能く士卒の耳目を愚にして、之をして知ること無からしむ。其の事を易え、其の謀を革めて、人をして識ること無からしむ。其の居を易え、其の途を迂にして、人をして慮ることを得ざらしむ。
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