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酔古堂剣掃 / 集醒・平生皺眉の事を作さず

平生不作皺眉事,天下應無切齒人。

新字:平生不作皺眉事,天下応無切歯人。

書き下し

平生皺眉の事を作さざれば、天下應に切齒の人無かるべし。

現代語訳

日ごろ人に眉をひそめさせるようなことをしなければ、世の中に自分を歯ぎしりして恨む人はいないはずです。

解説

人の恨みを買わない生き方を、ごく簡潔に言い表した対句です。皺眉は眉をしかめること、切歯は歯ぎしりして憤ることです。自分が日ごろ人の眉をひそめさせるような行いをしなければ、深く恨まれることもない、という因果を述べています。明代以来広く読まれた格言集『増広賢文』にもほぼ同じ句が見え、世に親しまれた言葉です。敵を作らないためには、相手を言いくるめる技術よりも、まず自分の行いを慎むことが近道です。人間関係に悩んだとき、自分の側に人の眉をひそめさせる振る舞いがなかったかを振り返る手がかりになります。

この章句が説くこと

修身処世恨み慎み因果

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