孫子 / 作戦篇
國之貧於師者遠輸,遠輸則百姓貧。
新字:国之貧於師者遠輸,遠輸則百姓貧。
書き下し
国の師に貧しきは遠く輸すればなり。遠く輸すれば百姓貧し。
現代語訳
遠距離輸送は人民を貧しくする。
解説
作戦篇で、遠征のコストが社会を蝕む構造を説いた一節です。国が軍のために貧しくなるのは、遠くまで物資を運ぶからだ。遠距離の輸送が続けば、その負担はやがて民を貧しくする、と孫子は指摘します。戦いの費用は前線だけでなく、それを支える後方の人々の暮らしをじわじわ削っていく、という冷静な観察です。組織でも、遠く離れた場所への継続的な資源投入は、輸送や維持のコストが膨らみ、本体の体力を奪います。手が届かない領域に力を注ぎ続けるほど、目に見えないコストがかさむ。だからこそ、戦線を広げすぎない、補給線を短く保つという判断が要ります。「遠さ」そのものがコストだという視点を、孫子は忘れませんでした。
この章句が説くこと
輸送コスト
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『墨子』節葬下何を以て其の然るを知るや。今、天下の士君子、將に猶お多く皆な厚葬久喪の是非利害に中たるを疑惑せんとす。故に子墨子言いて曰く、然らば則ち姑く嘗みに之を稽えん。今、厚葬久喪を執る者の言に法り、以て國家に事を為すこと毋しと雖も。此れ王公大人の喪有る者に存りては、曰く、棺槨は必ず重ね、葬埋は必ず厚くし、衣衾は必ず多く、文繡は必ず繁く、丘隴は必ず巨いにす、と。正夫賤人の死する者に存りては、殆ど家室を竭くす。諸侯の死する者に乎いては、庫府を虚しくし、然る後に金玉珠璣、身に比べ、綸組節約し、車馬、壙に蔵む。又た必ず多く屋幕・鼎鼓・几筵・壺濫・戈劍・羽旄・齒革を為り、寢しめて之を埋む。意を滿たすに送從の若きは、曰く、天子は殉を殺すこと、衆きは數百、寡なきは數十。將軍大夫の殉を殺すこと、衆きは數十、寡なきは數人。
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