呻吟語 / 外篇・廣喻・授くる者の罪なり
以莫耶授嬰兒而使之御虜,以繁弱授矇瞍而使之中的,其不勝任,授者之罪也。
新字:以莫耶授嬰児而使之御虜,以繁弱授矇瞍而使之中的,其不勝任,授者之罪也。
書き下し
莫耶を嬰兒に授けて之をして虜を御せしめ、繁弱を矇瞍に授けて之をして的に中てしめ、其の任に勝へざるは、授くる者の罪なり。
現代語訳
名剣を赤子に授けて敵を防がせ、名弓を目の見えない者に授けて的に当てさせ、その任に堪えられないのは、授けた者の罪です。
解説
道具が立派でも、持つ者に合わなければ役に立たないと示します。名剣も名弓も、赤子や目の見えない者には使えません。そして罪の所在が明示されます。できなかった本人ではなく、授けた側の罪です。前に出てきた、高位は務まるかどうかで与えよという段と同じ主張が、極端な例で示された一段になっています。できなかった本人ではなく、授けた側の罪です。極端な例で示されるぶん、逃げ道がありません。
この章句が説くこと
名剣名弓不適合授ける責任
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