呻吟語 / 外篇・廣喻・弓に罪無し
射之不中也,弓無罪,矢無罪,鵠無罪;書之弗工也,筆無罪,墨無罪,紙無罪。
書き下し
射て中たらざるは、弓に罪無く、矢に罪無く、鵠に罪無し。書して工ならざるは、筆に罪無く、墨に罪無く、紙に罪無し。
現代語訳
射て当たらないのは、弓に罪が無く、矢に罪が無く、的に罪がありません。書いて上手でないのは、筆に罪が無く、墨に罪が無く、紙に罪がありません。
解説
うまくいかない原因を、道具から一つずつ外していきます。弓も矢も的も罪が無く、筆も墨も紙も罪が無い。三つずつ挙げて全部消すので、残るのは自分だけです。結論は書かれていませんが、避けようがありません。言い訳の候補を先回りして潰す書き方が効いており、責任の所在が静かに示されています。言い訳の候補を、先回りして潰す書き方です。残るのは自分だけだと、静かに示されています。
この章句が説くこと
弓矢筆墨言い訳消去責任
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