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呻吟語 / 外篇・人情・誠なれば則ち心無し

誠則無心,無心則無跡,無跡則人不疑,即疑,久將自消。

新字:誠則無心,無心則無跡,無跡則人不疑,即疑,久将自消。

書き下し

誠なれば則ち心無し。心無ければ則ち跡無し。跡無ければ則ち人疑はず。即ひ疑ふも、久しくして將に自ら消えんとす。

現代語訳

誠であれば計らう心がありません。計らう心が無ければ跡がありません。跡が無ければ人は疑いません。たとえ疑っても、長く経てば自ずと消えます。

解説

誠から疑いの消滅まで、四段で繋ぎます。誠であれば計らいが無く、計らいが無ければ跡が残らず、跡が無ければ疑われない。そして疑われても時間が消してくれます。疑いを晴らす努力が要らないという構図です。次の段で、逆に計らった場合に何が起こるかが示され、対になっています。疑いを晴らす努力が要らない、という構図です。次の段で、逆に計らった場合が示され対になります。

この章句が説くこと

無心無跡疑い時間

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