呻吟語 / 外篇・治道・將吏を責む
安內攘外之略,須責之將吏。將吏不得其人,軍民且不得其所,安問夷狄?是將吏也,養之不善則責之文武二學校,用之不善則責吏兵兩尚書。或曰:「養有術乎?」曰:「何患於無術?
新字:安内攘外之略,須責之将吏。将吏不得其人,軍民且不得其所,安問夷狄?是将吏也,養之不善則責之文武二学校,用之不善則責吏兵両尚書。或曰:「養有術乎?」曰:「何患於無術?
書き下し
內を安んじ外を攘ふの略は、須らく之を將吏に責むべし。將吏其の人を得ずんば、軍民且つ其の所を得ず。安んぞ夷狄を問はんや。是の將吏や、之を養ふこと善からずんば則ち之を文武二學校に責め、之を用ふること善からずんば則ち之を吏兵兩尚書に責む。或るひと曰く、「養ふに術有りや」と。曰く、「何ぞ術無きを患へん」と。
現代語訳
内を安んじ外を防ぐ策は、将と吏に求めるべきです。将と吏がその人を得なければ、軍も民も居場所を得ません。どうして異民族を問題にできるでしょうか。この将と吏を養うのが善くなければ文と武の二つの学校を責め、用いるのが善くなければ吏部と兵部の二つの尚書を責めます。ある人が言いました。養うのに術がありますか。答えて言う。術が無いことを心配する必要がありましょうか。
解説
対外の策を、人の問題に還元します。将と吏がいなければ軍も民も落ち着かず、異民族を論じる段階ではありません。そして責任の所在が二つに分けられます。養う段の失敗は学校、用いる段の失敗は人事の官。育成と登用を別の責任として割り当てているのが要点です。最後の問答で、術が無いことは問題ではないと答えられ、次の段に具体策が続きます。
この章句が説くこと
将吏育成登用責任切り分け
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