呻吟語 / 外篇・治道・只だ是れ士大夫を策勵す
世教不明,風俗不美,只是策勵士大夫。
書き下し
世教明らかならず、風俗美ならざるは、只だ是れ士大夫を策勵するのみ。
現代語訳
世の教えが明らかでなく風俗が美しくないのは、ただ士大夫を励まし鞭打つほかありません。
解説
世の教えと風俗の問題を、民ではなく士大夫の問題として扱います。手を打つ相手を上に定めているわけです。前に出てきた、上に立つ者の一つの振る舞いに世教と風俗が懸かるという段と直結しており、風俗の改善策が士大夫への督励に一本化されています。短いぶん、責任の所在がはっきり示された一段になっています。下ではなく上に手を打つ、という方針が示されています。
この章句が説くこと
世教風俗士大夫督励責任
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