呻吟語 / 内篇・應務・譽既に汝に歸せば、毀將に安くんぞ辭せん
譽既汝歸,毀將安辭?利既汝歸,害將安辭?巧既汝歸,罪將安辭?
新字:誉既汝帰,毀将安辞?利既汝帰,害将安辞?巧既汝帰,罪将安辞?
書き下し
譽既に汝に歸せば、毀將に安くんぞ辭せん。利既に汝に歸せば、害將に安くんぞ辭せん。巧既に汝に歸せば、罪將に安くんぞ辭せん。
現代語訳
誉れがすでにあなたに帰しているなら、誹りをどうして辞退できるでしょうか。利がすでにあなたに帰しているなら、害をどうして辞退できるでしょうか。巧みさがすでにあなたに帰しているなら、罪をどうして辞退できるでしょうか。
解説
三つの対を並べ、良いほうを受け取った以上は悪いほうも受け取れと迫ります。誉れと誹り、利と害、巧みさと罪。どれも同じ一つの評価の表と裏です。都合のよい半分だけを取ることはできないという構造で、手柄を受け取った時点で責任も引き受けたことになります。反語を三度重ねる形が強く、逃げ道を一つずつ塞いでいく効果を持っています。
この章句が説くこと
表裏責任誉れ害対
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