呻吟語 / 内篇・修身・小人の下に在り
六經四書,君子之律令。小人犯法,原不曾讀法律。士君子讀聖賢書而一一犯之,是又在小人下矣。
新字:六経四書,君子之律令。小人犯法,原不曽読法律。士君子読聖賢書而一一犯之,是又在小人下矣。
書き下し
六經四書は、君子の律令なり。小人法を犯すは、原と曾て法律を讀まず。士君子聖賢の書を讀みて一一之を犯すは、是れ又た小人の下に在り。
現代語訳
六経と四書は、君子にとっての法令です。小人が法を犯すのは、もともと法律を読んでいないからです。士君子が聖賢の書を読みながら、一つ一つそれを犯すのは、小人よりも下です。
解説
経書を法令に見立てることで、読んで犯す者の位置を定めます。知らずに犯す小人より、知って犯す士のほうが下だ、と。学んだことが免罪ではなく加重の理由になるという厳しい見方です。前に出てきた、口に詩書を語り心は俗人という段と同じ主題ですが、こちらは量刑の話として示されています。学んだことが免罪ではなく、加重の理由になるという見方です。
この章句が説くこと
経書法令知行加重責任
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