呻吟語 / 内篇・修身・謗は君子に損なふ所無し
君子有過不辭謗,無過不反謗,共過不推謗。謗無所損於君子也。
新字:君子有過不辞謗,無過不反謗,共過不推謗。謗無所損於君子也。
書き下し
君子は過ち有れば謗を辭せず、過ち無ければ謗に反せず、過ちを共にすれば謗を推さず。謗は君子に損なふ所無きなり。
現代語訳
君子は過ちがあれば誹りを辞退せず、過ちが無ければ誹りに言い返さず、過ちを共にしたのなら誹りを人に押しつけません。誹りは君子を損なうことがありません。
解説
誹られたときの態度を、三つの場合に分けて示します。自分に非があるなら受ける、無いなら言い返さない、共同の非なら人に押しつけない。三つとも反応の仕方が違いますが、共通しているのは自分の分を正確に引き受けることです。そうしていれば誹りは自分を損なわない。前の段の、悪口への対処と同じ主題を、責任の配分から整理し直した一段です。
この章句が説くこと
誹謗責任引き受け言い訳配分
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