呻吟語 / 内篇・修身・挺身獨り任じて人に讓らず
身是心當,家是主人翁當,郡邑是守令當,九邊是將帥當,千官是冢宰當,天下是天子當,道是聖人當。故宇宙內幾樁大事,學者要挺身獨任,讓不得人,亦與人計行止不得。
新字:身是心当,家是主人翁当,郡邑是守令当,九辺是将帥当,千官是冢宰当,天下是天子当,道是聖人当。故宇宙内幾樁大事,学者要挺身独任,譲不得人,亦与人計行止不得。
書き下し
身は是れ心當たり、家は是れ主人翁當たり、郡邑は是れ守令當たり、九邊は是れ將帥當たり、千官は是れ冢宰當たり、天下は是れ天子當たり、道は是れ聖人當たる。故に宇宙内の幾樁の大事は、學者要らく挺身して獨り任ずべし、人に讓り得ず、亦た人と行止を計り得ず。
現代語訳
身は心が引き受け、家は主人が引き受け、郡や邑は長官が引き受け、辺境は将帥が引き受け、百官は宰相が引き受け、天下は天子が引き受け、道は聖人が引き受けます。ですから宇宙のうちのいくつかの大事は、学ぶ者が身を挺して独りで引き受けねばなりません。人に譲ることはできず、人と相談して進退を決めることもできません。
解説
それぞれの持ち場に引き受ける者がいる、と並べたうえで、道については学ぶ者が引き受けよと言います。しかも人に譲れず、相談もできないと念を押します。分担できる仕事と、代われない仕事を分けた一段です。誰かがやるだろうと思える事柄と、自分しかいない事柄を見分けること。それが持ち場を守るということの中身になります。
この章句が説くこと
責任担当独任持ち場道
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