説苑 / 說叢
士橫道而偃,四支不掩,非士之過,有土之羞也。邦君將昌,天遺其道;大夫將昌,天遺其士;庶人將昌,必有良子。
新字:士横道而偃,四支不掩,非士之過,有土之羞也。邦君将昌,天遺其道;大夫将昌,天遺其士;庶人将昌,必有良子。
書き下し
士、道に橫たわりて偃し、四支掩わざるは、士の過に非ず、土を有つ者の羞なり。邦君將に昌えんとすれば、天其の道を遺す。大夫將に昌えんとすれば、天其の士を遺す。庶人將に昌えんとすれば、必ず良子有り。
現代語訳
士(すぐれた人材)が道端に横たわって倒れ伏し、手足すら覆われないような有様であるのは、その士自身の過ちではなく、領地を治める者の恥である。国君がまさに栄えようとするときには、天はその道を授ける。大夫がまさに栄えようとするときには、天はその優れた家臣を授ける。庶民がまさに栄えようとするときには、必ず良い子孫が現れる。
解説
有能な人材が世に埋もれ困窮している状態は、その人材自身の落ち度ではなく、彼を用いるべき立場の者の責任であるという厳しい指摘から始まる章である。人材が正しく用いられ栄える兆しは、それを迎え入れる側の姿勢に天が応じる形で現れるという構造は、組織の盛衰が結局はトップの人材への向き合い方にかかっていることを示す。優秀な人が埋もれている組織を見たとき、その人材本人ではなくそれを活かせていない体制こそを問うべきだという視点は、現代の人事や経営にも重要な示唆を与える。
この章句が説くこと
人材登用責任組織の盛衰
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