了凡四訓 / 積善之方・先づ租を捐てて同邑の倡と為す
常熟徐鳳竹栻,其父素富。偶遇年荒,先捐租以為同邑之倡,又分穀以賑貧乏。夜聞鬼唱於門曰:「千不誆,萬不誆;徐家秀才,做到了舉人郎。」相續而呼,連夜不斷。是歲,鳳竹果舉於鄉。其父因而益積德,孳孳不怠。修橋修路,齋僧接眾;凡有利益,無不盡心。後又聞鬼唱於門曰:「千不誆,萬不誆;徐家舉人,直做到都堂。」鳳竹官終兩浙巡撫。
新字:常熟徐鳳竹栻,其父素富。偶遇年荒,先捐租以為同邑之倡,又分穀以賑貧乏。夜聞鬼唱於門曰:「千不誆,万不誆;徐家秀才,做到了舉人郎。」相続而呼,連夜不断。是歳,鳳竹果舉於郷。其父因而益積徳,孳孳不怠。修橋修路,斎僧接衆;凡有利益,無不尽心。後又聞鬼唱於門曰:「千不誆,万不誆;徐家舉人,直做到都堂。」鳳竹官終両浙巡撫。
書き下し
常熟の徐鳳竹栻、其の父素より富めり。偶ま年の荒るるに遇ひ、先づ租を捐てて以て同邑の倡と為し、又た穀を分ちて以て貧乏を賑はす。夜、鬼の門に唱ふるを聞く、曰く、「千も誆らず、萬も誆らず。徐家の秀才、舉人郎と做り到る」と。相續きて呼び、連夜斷えず。是の歲、鳳竹果して鄉に舉げらる。其の父因りて益々德を積み、孳孳として怠らず。橋を修め路を修め、僧に齋し眾を接す。凡そ利益有るものは、心を盡くさざる無し。後に又た鬼の門に唱ふるを聞く、曰く、「千も誆らず、萬も誆らず。徐家の舉人、直ちに都堂と做り到る」と。鳳竹官は兩浙の巡撫に終る。
現代語訳
常熟の徐鳳竹(名は栻)の父は、もとから裕福でした。たまたま凶作の年にあたり、まず自分の小作料を免除して町の人々の手本となり、さらに穀物を分けて貧しい人を救いました。すると夜、幽鬼が門口で歌うのが聞こえました。「千に一つも嘘はない、万に一つも嘘はない。徐家の秀才は、挙人さまになる」。代わる代わる叫び、幾晩も途切れませんでした。その年、鳳竹は果たして郷試に合格しました。父はこれによってますます徳を積み、せっせと怠りませんでした。橋を直し道を直し、僧に食事を供し、人々をもてなしました。およそ人のためになることには、心を尽くさないものはありませんでした。のちにまた、幽鬼が門口で歌うのが聞こえました。「千に一つも嘘はない、万に一つも嘘はない。徐家の挙人は、そのまま都堂(都察院の長官)にまでなる」。鳳竹は最後は両浙の巡撫にまで至りました。
解説
この章句が説くこと
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