論語 / 述而篇
子曰:「甚矣,吾衰也!久矣,吾不復夢見周公!」
書き下し
子曰く、甚だしいかな、吾が衰えたるや。久しいかな、吾復た夢に周公を見ず。
現代語訳
先生がおっしゃった。「ひどく衰えたものだ。ずいぶん久しく、夢に周公を見なくなってしまった。」
解説
周公は孔子が理想とした政治家であり、若い頃は夢にまで見るほど志が張り詰めていた。その夢を見なくなったことで、自分の衰えを自覚したという告白である。体力や記憶ではなく、志の温度で老いを測っているところが独特だ。注目したいのは、孔子が衰えを隠さず口にしたことである。理想を語り続けた人が、その熱が薄れたことを弟子の前で認めた。これは弱さの露呈ではなく、正確な自己観察である。志は放っておけば下がるものであり、下がったことに気づけるかどうかが分かれ目になる。仕事の場でも、危険なのは疲れそのものではなく、疲れているのに以前と同じつもりでいることだ。かつて何度も考えたことを、最近まったく考えていない。それに気づいたときが、点検の時期である。
この章句が説くこと
老い理念倫理観志自己観察価値観
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論語・述而篇子曰わく、疏食を飯し、水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす。楽もまたその中に在り。不義にして富み且つ貴きは、我に於いて浮雲の如し。
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史記 伯夷列伝子曰く、「道同じからざれば相ひ為に謀らず」と。亦た各々其の志に従ふなり。故に曰く、「富貴もし求む可くんば、執鞭の士と雖も、吾も亦た之を為さん。如し求む可からずんば、吾が好む所に従はん」と。「歳寒くして、然る後に松柏の凋むに後るるを知る」。世を挙げて混濁して、清士乃ち見はる。豈に其の重んずること彼の若く、其の軽んずること此くの若くなるを以てせんや。
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論語・里仁篇子曰わく、富と貴は人の欲するところなり。その道によらずして得れば、居らず。貧と賤は人の悪むところなり。その道によらずして得れば、去らず。君子仁を去りていずくにか名を成さん。君子は食を終うる間も仁に違わず、あわただしくともこれにより、困窮してもこれにより。
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論語・衛霊公篇子曰わく、志士仁人は、生を求めて以て仁を害せず。身を殺して以て仁を成すこと有り。
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