論語 / 述而篇
子曰:志於道,據於德,依於仁,游於藝。
新字:子曰:志於道,拠於徳,依於仁,游於芸。
書き下し
子曰わく、志は道に於き、拠は徳に於き、依は仁に於き、遊は藝に於く。
現代語訳
志・徳・仁・藝の四本柱。道徳と芸術の調和が人格を育てる。
解説
孔子は人としての生き方を四つの言葉で示しました。志は道(人として進むべき正しい道筋)に置き、拠り所は徳(積み重ねてきた人柄の良さ)に定め、日々の行いは仁(人を思いやる心)に基づかせ、そして藝(詩や音楽、教養や趣味)の世界で心を伸びやかに遊ばせる、というものです。目指す方向と、頼りにする土台と、他人への接し方と、心を休める時間、この四つがそろって初めて、人としてのまとまりが生まれます。仕事や家事にひたむきになるだけでは息が詰まってしまいますし、趣味ばかりでも軸がぶれてしまいます。家族を大切にする心構え(仁)を持ちながら、休日には音楽を聴いたり絵を描いたりして心を緩める(藝)。そうした振る舞いのつり合いこそ、孔子が説く豊かな人となりの姿なのです。
この章句が説くこと
理念倫理観誠実さ協調性自己修養
関連する章句
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論語・里仁篇子曰わく、富と貴は人の欲するところなり。その道によらずして得れば、居らず。貧と賤は人の悪むところなり。その道によらずして得れば、去らず。君子仁を去りていずくにか名を成さん。君子は食を終うる間も仁に違わず、あわただしくともこれにより、困窮してもこれにより。
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