鬼谷子 / 捭闔篇
故捭者、或捭而出之、或捭而納之。闔者、或闔而取之、或闔而去之。捭闔者、天地之道。捭闔者、以變動隂陽、四時開閉、以化萬物縱橫、反出、反覆、反忤、必由此矣。捭闔者、道之大化、說之變也、必豫審其變化、吉凶大命繫焉。
新字:故捭者、或捭而出之、或捭而納之。闔者、或闔而取之、或闔而去之。捭闔者、天地之道。捭闔者、以変動陰陽、四時開閉、以化万物縦横、反出、反覆、反忤、必由此矣。捭闔者、道之大化、説之変也、必予審其変化、吉凶大命繋焉。
書き下し
故に捭く者は、或いは捭きて之を出だし、或いは捭きて之を納る。闔ずる者は、或いは闔じて之を取り、或いは闔じて之を去る。捭闔は、天地の道なり。捭闔は、以て隂陽、四時の開閉を變動し、以て萬物を化す。縱橫、反出、反覆、反忤、必ず此に由る。捭闔は、道の大化、說の變なり。必ず豫め其の變化を審らかにす。吉凶大命焉に繫る。
現代語訳
だから開くというのは、開いて出すこともあれば、開いて受け入れることもある。閉じるというのは、閉じて取り込むこともあれば、閉じて遠ざけることもある。開閉は天地の道である。開閉によって陰陽と四季の開き閉じを動かし、万物を変化させる。合従連衡も、逆に出ることも、くり返すことも、逆らうことも、必ずここから生じる。開閉は道の大きな変化であり、説くことの変化である。必ずあらかじめその変化をはっきりさせておく。吉凶も大きな運命も、そこにかかっている。
解説
開くと閉じるが、それぞれ二通りに分けられます。開いて出す/開いて受け入れる、閉じて取り込む/閉じて遠ざける。動作は二つでも、狙いは四つある。ここが実務で効きます。情報を出すのは相手に伝えるためだけではなく、相手から引き出すためでもある。伏せるのは遠ざけるためだけではなく、囲い込むためでもある。同じ動作を見た人が意図を読み違えるのは、この四通りを一つにまとめて考えているからです。そして「必ず豫め其の變化を審らかにす」——事前に決めておけ、と。その場で決めると、必ず二通りのどちらかしか使えません。
この章句が説くこと
捭きて出だし捭きて納る捭闔は天地の道縦横交渉主導権準備
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