管子 / 輕重乙
管子曰:「滕、魯之粟釜百,則使吾國之粟釡千。滕、魯之粟四流而歸我,若下深谷者,非嵗凶而民饑也。辟之以號令,引之以徐疾,施平其歸我若流水。」
新字:管子曰:「滕、魯之粟釜百,則使吾国之粟釡千。滕、魯之粟四流而帰我,若下深谷者,非歳凶而民饑也。辟之以号令,引之以徐疾,施平其帰我若流水。」
書き下し
管子曰く、「滕・魯の粟釜に百なれば、則ち吾が國の粟をして釡に千ならしむ。滕・魯の粟は四のかた流れて我に歸すること、深谷に下る者の若し、歳凶にして民饑うるに非ざるなり。之を辟くに號令を以てし、之を引くに徐疾を以てし、施して其の我に歸すること流水を平らかにするがごとし」と。
現代語訳
管子が言った。滕と魯の粟が一釜百なら、我が国の粟を一釜千にする。すると滕と魯の粟は四方から流れてこちらへ帰してくること、深い谷へ落ちていくようである。年が凶で民が飢えているからではない。号令によって道を開き、緩急によって引き寄せ、施してこちらへ帰させることは、流れる水を平らにするようなものである。
解説
隣国の粟が一釜百なら、こちらを千にする。それだけで粟が深い谷に落ちるように流れ込む。凶作でも飢饉でもないのに、とわざわざ念を押しています。号令で道を開き、緩急で引き寄せる。値の差そのものが引力になる、という短い一段でした。
この章句が説くこと
滕魯の粟釜に百なれば則ち吾が国の粟をして釡に千ならしむ四のかた流れて我に帰すること深谷に下る者の若し歳凶にして民饑うるに非ざるなり之を辟くに号令を以てし之を引くに徐疾を以てす価格差引力
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