韓非子 / 備內第十七
大臣比周,蔽上爲一,陰相善而陽相惡,以示無私,相爲耳目,以候主隙,人主掩蔽,無道得聞,有主名而無實,臣專法而行之,周天子是也。
新字:大臣比周,蔽上為一,陰相善而陽相悪,以示無私,相為耳目,以候主隙,人主掩蔽,無道得聞,有主名而無実,臣専法而行之,周天子是也。
書き下し
大臣比周し、上を蔽いて一と為り、陰に相善くして陽に相惡み、以て私無きを示し、耳目を相為して、以て主の隙を候う。
現代語訳
大臣たちが結託して君主の目を塞いで一枚岩となり、影では仲良くしながら表では対立しているフリをして私心がないように見せ、互いに目や耳となって君主の隙をうかがっている。
解説
側近たちが裏では手を組みながら、表では君主の前でわざと対立して見せ、私心などないふりをして君主の目や耳の代わりとなり、油断を誘う様子が描かれています。これは会社の役員会だけでなく、町内会や集合住宅の管理組合、あるいは兄弟姉妹の間でも起こりえます。裏で示し合わせた者同士が、まとめ役の前だけは仲が悪いふりをして意見が分かれているように見せかければ、まとめ役は「みんなの意見はまとまっていない」と思い込み、実は結託して都合の良い方向へ話を進められていることに気づけません。大事な決め事の前には、表向きの言い争いだけでなく、誰と誰が普段から親しいのかにも目を配ることが、思わぬ思惑にはめられないための備えになります。
この章句が説くこと
裸の王様派閥情報操作結託社内政治
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