韓非子 / 三守第十六
此謂國無臣。國無臣者,豈郎中虚而朝臣少哉?羣臣持禄養交,行私道而不效公忠,此謂明劫。
新字:此謂国無臣。国無臣者,豈郎中虚而朝臣少哉?羣臣持禄養交,行私道而不効公忠,此謂明劫。
書き下し
群臣、祿を持ち交わりを養い、私道を行いて公忠を效さず。此れ明劫と謂う。
現代語訳
群臣は俸禄を受け取りながら人脈を広げ、私的な道を行い、公への忠誠を果たさない。これを明劫(明らかな脅かし)という。
解説
部下たちが、給料を受け取りながらもっぱら人脈づくりにいそしみ、自分だけの得になる道を歩んで、組織全体への誠実な尽力を果たさない。これを韓非は「明らかな脅かし」と呼びました。仕事や役目をもらっている以上の見返りを求めて、社内や周りとの付き合いばかりに精を出し、その目的が全体のためではなく、自分の出世や仲間内の得のためになっている状態です。これは会社に限らず、地域の役員や親戚づきあいでも起こり得ることです。表向きは大勢の人と付き合いがあり、忙しそうに立ち回っているのに、肝心の役目や約束ごとはおろそかにされている。人の上に立つ者から見れば、頭数はそろっていても、本当に頼りにできる人がいないのと同じ状態です。付き合いの広さと誠実さは、必ずしも一致しないことを教えてくれます。
この章句が説くこと
公私混同派閥ロイヤリティ組織への貢献フリーライド
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