韓非子 / 外儲說左下第三十三
豹因重斂百姓,急事左右。期年,上計,文侯迎而拜之。豹對曰:「往年臣爲君治鄴,而君奪臣璽;今臣爲左右治鄴,而君拜臣。臣不能治矣。
新字:豹因重斂百姓,急事左右。期年,上計,文侯迎而拝之。豹対曰:「往年臣為君治鄴,而君奪臣璽;今臣為左右治鄴,而君拝臣。臣不能治矣。
書き下し
往年臣君の為に鄴を治むるに、而るに君臣の璽を奪う。今臣左右の為に鄴を治むるに、而るに君臣を拜す。臣治むること能わず。
現代語訳
(西門豹は言った)「去年、私は(現場の民、ひいては)君主(文侯)のために統治しましたが、あなたは私の印(職)を取り上げました。今年、私は(君主の)側近たち(左右)のために統治(=賄賂を送ること)をしましたが、あなたは私を拝礼して称えました。これでは私は(まともな)統治はできません。」
解説
現場で正しい統治(君の為に治む)をすると、本社(君の左右)への根回しを怠ったために評価されず(璽を奪う)、逆に、現場を犠牲にして本社営業(左右の為に治む)に徹すると、高く評価される(臣を拜す)という、組織の病理です。リーダーが現場の「実(功績)」ではなく、側近の「声(評判)」で評価を行うと、組織は腐敗し、まともな人材(西門豹)は去っていきます。
この章句が説くこと
社内政治情実人事現場と本社ゴマすり正しい評価組織の腐敗
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