韓非子 / 亡徵第十五
聽以爵不待參驗,用一人爲門户者,可亡也。
新字:聴以爵不待参験,用一人為門戸者,可亡也。
書き下し
聴くに爵を以てして参験を待たず、一人を用ゐて門戸と為す者は、亡ぶべきなり。
現代語訳
意見を聞くのに相手の爵位の高さで判断して、証拠の照合を待たず、ただ一人の者を用いて(情報や請願の)出入り口にしている君主は、滅びる恐れがある。
解説
「亡徴」のうち、君主の情報の取り方の誤りを挙げた一条です。意見の正しさを、言った人の地位の高さで判断し、実際の証拠と照らし合わせる「参験」を行わない。さらに、君主への取り次ぎを一人の側近に任せきりにする。そうなれば、その一人がすべての情報を選別し、君主は知らぬ間に操られることになります。韓非が繰り返し説く、言葉と実績を突き合わせる術の欠如が、ここでは亡国の兆しとして示されています。組織でも、役職の高い人の意見が検証なしに通り、特定の一人を通さないとトップに何も届かない状態は、危険な兆候だと言えます。
この章句が説くこと
参験裸の王様情報遮断亡徴情報クロスチェック
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