韓非子 / 姦劫弒臣第十四
故に私を以て重人の為にする者衆くして、而して法を以て君に事うる者は少し。是を以て主は上に孤にして、臣は黨を下に成す。
新字:故に私を以て重人の為にする者衆くして、而して法を以て君に事うる者は少し。是を以て主は上に孤にして、臣は党を下に成す。
書き下し
故に私を以て重人の為にする者衆くして、而して法を以て君に事うる者は少し。是を以て主は上に孤にして、臣は黨を下に成す。
現代語訳
そのため、私的な(情実や派閥の)ために権力者のために動く者が多くなり、公的なルール(法)に則って君主に仕える者は少なくなる。このため、君主は組織の上で孤立し、臣下は下で派閥(黨)を作るようになる。
解説
ルール(法)が機能せず、情実(私)が優先されると、社員は会社全体ではなく、自分の所属する派閥(黨)の利益のために動くようになります。結果、リーダーは実態から切り離されて孤立し、組織はサイロ化します。
この章句が説くこと
派閥組織のサイロ化ルール形骸化トップの孤立セクショナリズム
関連する章句
-
『韓非子』揚權第八人君為る者は、数々其の木を披き、木枝をして扶疏ならしむる母かれ。木枝扶疏なれば、将に公閭を塞がんとす。
-
『韓非子』愛臣第四将相の主を營して、家を隆にするは、此れ人に君たる者の外にするなり。
-
論語 季氏篇孔子曰:君子周而不比,小人比而不周。
-
『韓非子』問辯第四十一亂世 ... 主上令有るも、而も民文學を以て之を非り、官府法有るも、民私行を以て之を矯む。人主顧て其の法令を漸して、學者の智行を尊ぶ。
-
論語 泰伯篇子曰:能以禮讓為國乎,何有。不能以禮讓為國,如禮何。
-
『韓非子』三守第十六賢良有りと雖も、逆う者は必ず禍有り。而して順う者は必ず福有り。然らば則ち群臣敢て主に忠にし國を憂え、以て社稷の利害を争う莫し。