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韓非子 / 問辯第四十一

此所以無辯之故也。亂世則不然:主有令,而民以文學非之;官府有法,而民以私行矯之。人主顧漸其法令而尊學者之智行,此世之所以多文學也。

新字:此所以無弁之故也。乱世則不然:主有令,而民以文学非之;官府有法,而民以私行矯之。人主顧漸其法令而尊学者之智行,此世之所以多文学也。

書き下し

亂世は ... 主上令有るも、而も民文學を以て之を非り、官府法有るも、民私行を以て之を矯む。人主顧て其の法令を漸して、學者の智行を尊ぶ。

現代語訳

乱世においては、君主の命令があっても民は学問を以てこれを批判し、役所に法があっても民は個人的な行いでこれを歪める。君主は法令を軽んじて、学者たちの知恵や行いを尊んでしまう。

解説

世が乱れているときは、上に立つ者が決まりを出しても、人々はもっともらしい学問の理屈を持ち出してこれに難癖をつけ、役所が法を定めても、それぞれが勝手な個人のやり方でねじ曲げてしまう。そして上に立つ者自身までもが、自分の定めた決まりを軽んじて、口の達者な学者たちの意見ばかりをありがたがるようになる、と韓非は嘆きます。家庭でも同じで、親が決めた約束事よりも、子どもが持ち出す屁理屈や、よそから聞きかじった一般論の方を優先してしまうと、家の中の秩序はあっという間に崩れてしまいます。まとめ役は、自分で決めたことを軽んじず、声の大きい人の言い分に流されない姿勢を持ち続けることが大切なのです。

この章句が説くこと

ルール形骸化コンプライアンス属人的なやり方組織規律評論家

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