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韓非子 / 姦劫弒臣第十四

凡姦臣皆欲順人主之心以取親幸之勢者也。是以主有所善,臣從而譽之;主有所憎,臣因而毁之。

新字:凡姦臣皆欲順人主之心以取親幸之勢者也。是以主有所善,臣従而誉之;主有所憎,臣因而毁之。

書き下し

凡そ姦臣は皆な人主の心に順いて、以て信幸の勢いを取らんと欲する者なり。是を以て主善みする所有れば、臣従いて之を譽む。主憎む所有れば、臣因て之を毀る。

現代語訳

そもそも不正な臣下は、みな君主の心に(上辺だけ)従って、それによって信頼され寵愛される地位を得ようとする者である。このため、君主が良いと思うものがあれば、臣下はそれに従って褒め、君主が憎むものがあれば、臣下はそれに乗じてけなす。

解説

人をだます家来というのは、皆、君主の心の動きに合わせて機嫌を取り、気に入られる地位を得ようとする者たちです。だから君主が良いと思うものがあれば、それに調子を合わせて褒めそやし、君主が嫌うものがあれば、一緒になってけなします。これは人の上に立つ人なら誰でも気をつけたい落とし穴です。会社の上司、学校の先生、家庭の親であっても、自分の顔色ばかり伺って何でも「その通りです」と言ってくる人を重んじていると、都合の良い言葉しか耳に入らなくなり、物事の本当の姿が見えなくなります。反対意見を言う人を遠ざけ、機嫌取りの言葉ばかり聞いていれば、気づいた時には自分だけが取り残された裸の王様になってしまいます。耳の痛い本音を言ってくれる人を大切にする姿勢が欠かせません。

この章句が説くこと

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