韓非子 / 難言第三
言いて世に近く、辭悖逆せず
新字:言いて世に近く、辞悖逆せず
書き下し
言いて世に近く、辭悖逆せざれば
現代語訳
発言が世俗的で、言葉が(上司の意に)逆らわなければ
解説
上司の意向や世俗的な常識に迎合する発言は、一見聞き入れられやすいが、「主体性がなく、上役に媚びているだけだ」と、かえって信頼を失うことにつながる。
この章句が説くこと
イエスマン迎合主体性忖度心理的安全性
関連する章句
-
『韓非子』八姦第九優笑侏儒、左右近習、此れ人主の未だ命ぜずして唯唯、未だ使わずして諾諾、意に先だち旨を承け、貌をて色を察し、以て主の心に先だつ者なり。
-
『韓非子』說林下二十三吾嘗て音を好むに、此の人我に鳴琴を遺る。...是れ我が過を振する者なり。...吾其の我を以て容れらるるを人に求めんことを恐るるなり。
-
『韓非子』姦劫弒臣第十四凡そ姦臣は皆な人主の心に順いて、以て信幸の勢いを取らんと欲する者なり。是を以て主善みする所有れば、臣従いて之を譽む。主憎む所有れば、臣因て之を毀る。
-
『韓非子』主道第五君は其の欲する所を見す無かれ。君、其の欲する所を見せば、臣将に自ら雕琢せんす。
-
『韓非子』內儲說上七術第三十子之燕に相たり。坐して佯りて言いて曰く、「走りて門を出づる者は何れの白馬ぞや。」左右皆な見ずと言う。一人有り走りて之を追い、報じて曰く、「有り。」子之此を以て左右の誠信か不かを知れり。
-
『韓非子』二柄第七人主賢を好めば、則ち群臣行いを飾り以て君の欲を要う。