韓非子 / 和氏第十三
夫の寶玉にして之に題するに石を以てし、貞士にして之に名づくるに誑くを以てするを悲しむ。
新字:夫の宝玉にして之に題するに石を以てし、貞士にして之に名づくるに誑くを以てするを悲しむ。
書き下し
夫の寶玉にして之に題するに石を以てし、貞士にして之に名づくるに誑くを以てするを悲しむ。
現代語訳
「(私は足が不自由になったことではなく)本物の宝玉なのに『ただの石だ』と呼ばれ、誠実な人間なのに『嘘つきだ』というレッテルを貼られること、それが悲しいのです。」
解説
組織において、革新的なアイデア(寶玉)や、真実を告げる誠実な社員(貞士)が、既存の「専門家」や「権威」(玉人)によって「価値のないもの(石)」「組織をかき乱す者(誑く者)」と誤って評価される危険性を示す。
この章句が説くこと
イノベーション抵抗勢力人事評価専門家の罠既得権益
関連する章句
-
『韓非子』五蠹第四十九宋人有耕田者。田中有株、兔走觸株、折頸而死。・・・今欲以先王之政、治當世之民、皆守株之類也。
-
『韓非子』和氏第十三主、術を用うれば則ち大臣、斷を擅にするを得ず、近習、敢て重を賣らざらん。…則ち法術なる者は乃ち群臣士民の禍とする所なり。
-
『韓非子』和氏第十三然り而して呉起を枝解して商君を車裂する者は何ぞや。大臣は法に苦しみて、細民は治を悪めばなり。
-
『韓非子』孤憤第十一智術の士は明察にして、聴用せらるれば、且に重人の陰情を燭さんとす。能法の士は勁直にして、聽用せらるれば、且に重人の姦行を矯めんとす。
-
『韓非子』外儲說左上第三十二墨子木鳶を為り、三年にして成り、蜚ぶこと一日にして敗る。...吾車輗を為る者の巧なるに如かざるなり。...三十石の任を引く。
-
『韓非子』說林下二十三千里の馬は時に一有るを以てして、其の利緩く、駑馬は日々に售れて、其の利は急なり。