韓非子 / 外儲說左上第三十二
墨子木鳶を為り、三年にして成り、蜚ぶこと一日にして敗る。...吾車輗を為る者の巧なるに如かざるなり。...三十石の任を引く。
書き下し
墨子木鳶を為り、三年にして成り、蜚ぶこと一日にして敗る。...吾車輗を為る者の巧なるに如かざるなり。...三十石の任を引く。
現代語訳
墨子が木で鳶を作り、3年かかって完成したが、1日飛んだだけで壊れてしまった。...(墨子は言った)「私の技術は、車の部品(輗)を作る職人の巧みさには及ばない。…(小さな部品が)三十石もの重い荷物を引くのだから。」
解説
3年かけて作った「飛ぶ鳶」(ハイテクだが実用性の低いイノベーション)よりも、地味だが人々の重労働を支える「車輗」(ローテクだが実用性の高い改善)の方が価値があるという教えです。技術的・学術的に高度な研究(木鳶)も重要ですが、それが実社会の課題解決(三十石の任)にどう貢献するのか、という視点を忘れてはならないと説いています。
この章句が説くこと
イノベーション実用性R&D費用対効果顧客価値技術の自己目的化
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