韓非子 / 八姦第九
爲人臣者盡民力以美宫室臺池,重賦斂以飾子女狗馬,以娛其主而亂其心,從其所欲,而樹私利其間,此謂「養殃」。
新字:為人臣者尽民力以美宫室台池,重賦斂以飾子女狗馬,以娛其主而乱其心,従其所欲,而樹私利其間,此謂「養殃」。
書き下し
人臣為る者は、民力を盡くし以て宮室臺池を美しくし、賦歛を重くし以て子女狗馬を飾り、以て其の主を娯ましめて、而して其の心を亂し、其の欲する所を従にせしめ、私利を其の間に樹つ
現代語訳
臣下たる者が、民衆の力を使い果たして立派な宮殿や庭園を造り、重税を課して君主の寵姫や犬馬を飾り立て、君主を楽しませてその心を乱し、君主の欲望のままに行動させ、その裏で自分の私的な利益を図る。
解説
家来たる者が、民の力を使い果たしてまで御殿や庭園を立派に飾り立て、重い税を取り立ててまで主人の愛する者や飼い犬・馬まで着飾らせ、主人を喜ばせてその心を乱し、主人の望みのままに行動させながら、その裏でひそかに自分の利益を図ることを、韓非子は「養殃」つまり災いを養う行いと呼んで戒めます。上に立つ人が何か華やかなことをしたいと思ったとき、周りの者がその実現に必要な負担や無理を顧みずにこぞって持ち上げ、そのついでに自分の取り分を増やそうとする構図は、今の会社の中でも見られます。上に立つ者は、自分の望みに手放しで賛成し、盛り立ててくれる人ほど、その裏の思惑を疑ってかかる用心深さが必要です。
この章句が説くこと
威光プロジェクトvanityprojectコンプライアンスリソース配分私利私欲
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