論語 / 里仁篇
子曰、放於利而行、多怨。
書き下し
子曰わく、利に放(ほしいまま)にして行えば、怨み多し。
現代語訳
孔子が『利益ばかりを優先して行動すれば、他人から多くの恨みを買うことになる』と言われた。
解説
何かを決めるとき、自分や身内の得ばかりを優先して振る舞うと、必ずどこかで恨みを買います。会社で、上司の判断が「会社の得のため」という名目だけで下されると、部署どうしや同僚どうしのあいだに軋轢や恨みが生まれます。町内会や親戚づきあいでも同じで、自分の都合ばかり通そうとする人には、いつのまにか人が離れていくものです。孔子が言うように、損得だけで動く生き方は、一時はうまくいっても必ず恨みを積み重ねます。物事を決めるときには、得になるかどうかだけでなく、筋道として正しいか、みんなにとって公平かを、いつも自分に問い直す必要があります。
この章句が説くこと
私利私欲利害公正性理念社内政治